10月16日 ノルウェーの新しいアバランチギア

 


ノルウェーのSafeback社が雪崩の救助システムが話題です。

まだまだ実用にはいくつかの改善点があるようですが、アバランチギアの1つとして普及すると雪崩にる死亡リスクを低くすることができそうです。

詳しくはSafeback社のサイトをご覧ください。


Safeback社のサイト:https://www.safeback.no/sbx

簡単にこのシステムの機能を説明すると、「雪の下に埋まった人の口元に新鮮な空気を送り続け、窒息を遅らせて助かる可能性を長くする」ための装置です。

SBXシステムは、埋没者と救助隊員の救命時間を5倍に延長できることが、新たな臨床研究で示されましたと、ノルウェーのスキーのサイトでも掲載されています。

以前、BlackDiamond社がアバラングという、口にマウスピースをくわえて使う呼吸補助装置がありました。雪の中の酸素を吸入し、CO₂ を排出するための通気路とバルブを備えているという機構です。

アバラングだと滑っている時や、雪崩に遭遇したときにマウスピースを口にくわえないといけないですが、SBXシステムはその必要はないですね。

ただしバッテリーが必要で、低温下でどこまで動作が保証されるのか、また定期的に交換をしなければならないということや、雪崩に遭遇すること自体を避けるためのものではなく、あくまで既存の3種の神器と呼ばれるビーコンなどの装備を補完するシステムだと思います。

また最近は埋没を避けるというアバランチエアバッグも普及していて、埋没したあとの窒息を遅らせるというSBXシステムは相容れない部分もあります。

まだまだ改善も必要と思いますが、今後、このシステムがどうなっていくかも興味があるところです。

何より雪崩に合わないことが大切ですね。

ではでは~