8月10日 悲しい別れ

 毎日、国道406号や大谷林道を自転車で降って上っていると、色々なものを見たりします。

気になったものは写真に撮ってここでもたくさん載せています。

最近はリスが車に轢かれていました。

ゴミもたくさん捨てられているし、車の排気ガスがかなり汚そうな古いトラックもたまに見ます。

幅寄せをしてくる車もあります。

逆に道端のキイチゴやクリなどの木の実を拾うのも楽しみの一つです。

車では素通りしてしまうようなことが目につきますね。

さて、今日は大谷林道。

下に降りたら気温31度。午前10時でこの気温はきついですね。

昨日と同じくフェーン現象かなと思いますが、風があってもかなりの熱風です。

大谷林道は日差しを避けられるので、こんな時はチョイスします。 

正面上は根子岳。
南西の風に乗って雲が湧いていますが
山の端で雲はなくなり、頭上は真っ青の綺麗な空が広がっています。
ここからが激坂です。

この先で、上から走って降りてきたランナーから
この先300メートル先でイノシシが道路に寝ていましたよ。気をつけて!
と、声をかけられました。
イノシシが道路に?それも300メートル先と言ったら
かなり近いです。
気をつけてゆっくり走っていきます。

300メートル走っても何もありませんが
道路際はイノシシが掘り返したような痕がずっと続いていいました。
確かにイノシシは近くに居そうな雰囲気です。


イノシシの代わりにこんなものも道路に出ていました。
踏まないように注意です。
シマヘビかな。


そして声をかけられた場所から3キロほど行ったところです
びっくりしながらこの脇を通り過ぎました。
ちょっと過ぎたところで後ろを振り返ってこの写真を撮りました。
カモシカが道路際で死んでいました。
ランナーさんのお話はこのことだったのでしょうか。
300メートル先→3キロ先
イノシシ→カモシカ
まあ、大きな違いですが、ありえるかも。


わかりますか?
倒れているのは母カモシカです。
そしてその横で私が通り過ぎてもその場を離れない
パンダの顔のような子供のカモシカがいました。

望遠で大きくして撮りなおしました。
母カモシカは絶命して時間が経っているようで
既にハエがたかっていました。(最後に動画あります)

私が通り過ぎても子供のカモシカは母カモシカの脇を離れないくらいです。
母カモシカは車に衝突してしまったようです。
もし車に衝突したとすると、クルマにも被害があっても不思議はない。
どちらも災難です。


そのうちに子カモシカは少し離れた林の中へ。
耳と目の周りと鼻が黒くて
まさにパンダ顔の子供のカモシカです。

この下は母カモシカの息絶えた写真があります。
気にされる方は、飛ばしてみてください。
本当に残念。

まだ乳離していないような小さな子カモシカが
母なしで生きていけるのかどうかわかりません。
自然のことなら仕方がないと思いますが
車に衝突してなら、人間のためにこんなことになるとは。
いつか、人間に復讐することになるかも。
頑張って生きて欲しいです。


動画も載せておきます。

子カモシカが母カモシカを呼んでいる鳴き声が小さいけど聞こえます。

ヤギやヒツジのような鳴き声ですね。

最後の動画には息絶えた母カモシカが映っていますので、ご注意ください。







峰の原に戻ってきたあと、須坂市市役所に電話をして事情を話しておきました。

カモシカは特別天然記念物です。

死骸を発見した場合はデータをとって適切に処理しないといけないようです。

近くに子供のカモシカがいたと伝えておきましたが、どうなったかな。

2時間あとに再び私が見に行った時は周りにいませんでした。

生きのびて欲しいと思います。

ではでは