3月16日 続きのブーツの話

今日は1日雲の中という感じでした。
気温も朝より日中の方が寒いくらいで、どんどん下がって今はマイナス5度くらいです。
昨日までの暖かさで雪は溶けていましたから、今日の峰の原のゲレンデはガリガリのアイスバーンで、気をぬくとすぐに転びそうな状態です。

まあこれですこし溶けるスピードが落ちてくれるといいのですが、山はふたたび表面は硬く中は柔らかい「もなか雪」となってしまいました。全体に硬くなってくれると滑りやすいのですが、これまでの高温でなかなか難しいようです。

3月2日にレンタルだった細めのテレマークスキーについて書いた記事があります。


3月2日 レンタルだった少し細めのテレマークスキー


その続きで、今日はブーツについて少し書きます。

この3月2日のブログを書いた時に使用していたのがスカルパの最初期のT3でした。書いたように皮ブーツの感覚に近くなるよう適度な柔らかさがあってバックルも2つという、現行モデルでしたらT4の先祖というモデルです。

しかし、私の感想はこのT3(以降、現行のT4も含む)はあまり柔らかく感じません。

上に書いていたことと矛盾するではないか!と思われる方もいらっしゃるかもしれません。長いのですが、理由は以下をお読みください。

私のテレマークターンは足首の曲げ伸ばしを結構します。足首が動かないとうまく滑られないのです。現在使用している NTN用のブーツTXproも通常はウォークモードで滑っています。

これはもしかしたら、私のテレマークスキーが皮ブーツから始まったからかもしれません。それを今のブーツのスキーモードにしてしまうと足首が動かなくなり、テレマークの姿勢を取ると蛇腹の方が曲がってかかとがすぐに上がってしまうのです。あまり蛇腹が曲がらない方がしっかり踏める感覚があります

ここが今日の記事の肝です。

私の思うテレマークターンの後ろ足は、足首をある程度曲げて緊張させて圧をかけます。
ターン中なので小指側ですね。
ブーツがスキーモードだと、上に書いたようにかかとが上がりうまく圧をかけられない(圧を感じられない)のです。


 NTNはかかとがあまり上がらないような感じがします。しかし、むしろ圧をしっかりかけるためにはその方がいいのではないかと、今は思っています。そのほうが前後のスキーの圧が均等になると思います。

で、T3の話ですが、今のTXproに比べて足首の動きがあまり良くないです。しっかり上のバックルを締めると、足首を動かすのに「すね」にブーツがとても強く押し付けられて痛いくらいです。

さらにブーツの足首の動きの固さに比較して蛇腹が柔らかいので、テレマークの姿勢をとると簡単に蛇腹が曲がってかかとがかなり上がる感じがします。

もちろん、この感じが歩きやすさにつながるのですが、どうも足首の動きの固さと蛇腹の柔らかさのバランスが取れていないと感じます。



ブーツは、非常に重要な道具です。

どのブーツを使用するか検討するときは、単にブーツの高さや固さ、バックルの数だけではなく、自分の滑りのスタイルやどのビンディングと合わせるのかなど、多方面から検討した方がいいです。

さらに購入した後も、いろいろと調節してみることが大切です。7ケーブルビンディングのケーブルのバネの調節やバックルの調節・ブーツのスキーモードかウォークモードか、などを調節して、シチュエーションに合わせて適切な組み合わせを選択することが大切とおもます。

現在私の使用しているTXproは足首の曲がりやすさはT3よりもソフトです。これが滑りではいい感じになるのです。

みなさんも今一度ご自身のブーツやビンディングを調節してみてはいかがでしょうか。

レッスンではそのようなご相談にも乗ります!

ではでは!