3月2日 レンタルだった少し細めのテレマークスキー

前にも書いたことがあるかもしれません。

私はテレマークスキーを始めてから31シーズン目になりました。その頃はもちろん皮ブーツにセンターが50mm程度のぺらぺらの板でした。

今日は風が多少あるもののお天気が良くなってきたのでちょっと前の板を引っ張り出して使ってみました。

たぶん使っていた人も多かったでしょう、ブラックダイヤモンドのヌーニョとアークアせんとです。
どちらもレンタルで長年使用していました。まだ長さが違う板を複数台保有しています。


そして合わせるのは、これまたレンタルでスクールを始めた20年前に揃えた最初期モデルのT3です。これにお世話になった人もまだこのページを見ているでしょうか。

当時は皮ブーツも普通に販売されていて、皮ブーツのフィーリングを残したかなり柔らかいプラスチックブーツです。バックルがコストダウンのためか、簡易なもので転んで銀色のパーツ部分が雪面に当たると、バックルが簡単に緩んでしまうというちょっと改善が必要と感じるものでした。(その後改善されました)

でも皮を意識して作られたため、柔らかいタングの部分やローカットな足首のサポートなど、今でもかなり使える作りとなっています。残念なのは色かな。あずき色と言っていいようなシックすぎる色はかなり珍しいと思います。


そんなスキーとブーツの組み合わせで滑ってみました。とちゅうでアークアセントからヌーニョに変え、さらに最後はいつものNTNで滑ってみました。

どう感じたでしょうか。

今日の雪は柔らかくなっているところと、冷え込んでまだ堅いところがあるという、いろいろな雪が混じったコンディションでした。

アークアセントは軽いです。スキーの先が軽い感じです。堅い雪面でもエッジが雪面に食い込んでいる感覚があります。ただし、軽すぎてアイスバーンでの振動はちょっと気になります。それでも板自体が堅いのでエッジが外れる感覚はないです。

ヌーニョは、ビンディングもロッテフェラー社のコブラR8ですこし重め。アークアセントと比べるとすこし落ち着いた感じです。エッジの感覚がアセントほどではありませんが以外とあります。こちらも現代の板からすれば固めですが、細い板でパワーを受け止めるためにはこのくらいの固さが必要とメーカーは考えたのでしょう。

どちらの板も、ゲレンデ仕様でしたら問題なくまだまだ使えます。センター幅が、アークアセントは67mm、ヌーニョは73mmですからエッジの感覚があるのも当たり前です。

そして次に使ってみたのはブラックダイヤモンドのヘリオ88です。そしてNTNビンディングのロッテフェラーフリーダムに4バックルのスカルパTX Proです。

ヘリオ88は現行のBDの中では幅が狭い方ですが、それでもヌーニョから15mm幅広いですね。センター幅がこれよりあると、ゲレンデの圧雪では使いにくくなります。剛性があるNTNビンディングならなおのことです。後ろ足が踏み切れないです。



それでもやはり安定感は抜群にあります。上記のスキー・ブーツと比べると、スピードが出せますし非圧雪でのターンが格段にやりやすく感じます。悪雪になるとその違いは顕著になります。スキーが引っかかりそうでターンに入るのが難しいところでも、ヘリオとNTNの組み合わせは強引に滑っていけます。もちろんクリスチャニアの安定感はかなりです。

昔の板でも安全に降りることを優先で、どんなターン方法でも滑るようにすれば、どこでもいけます。また行けました。NTNと最近の板は、たぶんそれをもう少し安定して滑られるようにしてくれていると思います。

私も細板と皮ブーツでも滑りますが、なかなか条件の良い時でしか楽しめないですね。それより緊張感の方が勝って、転ばないで滑りきったことに満足するような感じです。
その緊張感を多分今の道具はしなくて良いのでしょう。
どこに楽しさを見出すかによりますが、テレマークスキーは道具選びで遊び方が変わるものなので、自分がどういう思考なのかよく考えてみるといいと思います。

本当はブーツについてちょっと書きたかったのですが、長くなったのでまた次回以降にいたします。

ではまた!


2月25日のツアーの1コマ(ビデオ映像からキャプチャー)